海の時間 | 読書の時間

卑弥呼

著者:久世光彦
出版社:新潮文庫/新潮社
601頁
読了日:2001年2月17日



物語:  80歳を越えてなお元気で読書好きのおばあちゃんは、ふとしたきっかけで孫のガールフレンドで雑誌記者のユウコらと共に取材旅行へ行く事に成る。
 取材旅行への同行は衰えを知らない知識欲もあるが、ユウコを通じて知り合った読書好きな入院中の老人の故郷を見たかったからだった。
 取材旅行後、老人はますます衰え本を読む事も出来なくなり、おばあちゃんが読んで聞かせ、二人の仲は親密な物になって行く。・・・


感想:  久世光彦といえば向田邦子のドラマを演出する人ってイメージでしたが、小説も何作か書かれているようでした。
 関係ないけれど、私はずっと「みつひこ」だと思っていましたら「てるひこ」でした。
 それはともかく、いろんな本の話が出てきて楽しいです。中にはもう入手できないものなども有って、悔しい想いもしますが、機会が有れば読んでみようと思うものも沢山ありました。
 平成7年から9年にかけて新聞連載されたもので、その当時流行っていた歌や本の話などが出てくるのも懐かしい感じです。