海の時間 | 読書の時間

死体を語ろう

著者:上野正彦
出版社:角川文庫/角川書店
261頁
読了日:2001年9月18



内容:  『死体は語る』の著者、法医学評論家・上野正彦と各界の著名人との対談集。
 ゲストは、永六輔/内田春菊/氏家幹人/阿刀田高/山崎光夫/ひろさちや/桂文珍/山本晋也/前田あんぬ。


感想:  『月刊法医学』みたいな雑誌があってそこの企画物での連載対談集かと思っていたのですが、毎回同じ話しが出てきていたりしてオカシイなと思ったら、最後の前田あんぬ(ピアニスト)の対談は『ショパン』って雑誌での対談で有ることが話に出てきた。そういえば桂文珍(落語家)のところでは最後のキメ台詞みたいのを言わされていたのはどうもラジオかテレビのいちコーナーと思われる。なのになぜかどこにも初出が記されていないので、いったいどういう層を狙っての対談かわからなくて非常に散漫な感じでした。
 でも話しは面白かったですので、今度はちゃんとまとまった対談集を希望します。
 あ、それから阿刀田高との対談で「上野:あれ(腹上死)、語源が非常に面白いんです」って言ってるのにすぐに話題を変えられて語源がわからないままなのが気になる。ほとんど毎回出てくる話題なのに。