海の時間 | 読書の時間

ガリバー・パニック

著者:楡周平
出版社:講談社文庫/講談社
321頁
読了日:2002年06月22日



物語:  或る日突然九十九里に土木作業服を来た巨人が現れた! 彼はどこから来てどこへ行くのか!?
 巨人が安全な存在だと確認されると政界財界一般人が利権をめぐって大騒ぎに!?
 頑張れ自衛隊! 負けるな巨人!!




感想:  またもや図書館で借りて来ました。
 もしガリバーのような巨人が現代の日本に現れたら、というシミュレーション小説風のドタバタコメディのような風刺小説な感じでした。政治家とか官僚とか財界人の描き方がマンガっぽくて、今年初めから(というか去年あたりから)の国会回りのマンガ以下のドタバタを見てきたらちょっと物足りない感じですが、そんなものを丹念に描かれてもアレなので丁度良かったのかも。
 ちょっと難を言えば巨人のデカさの描き方。スケール感が何かちぐはぐな気がして場面によって都合の良い大きさになってる感じで、いちいち映像を頭に描きながら読む者にとってはその都度修正しないとイケナイので大変。