海の時間 | 読書の時間

ドリームバスター

著者:宮部みゆき
出版社:徳間書店
364頁
読了日:2002年09月19日



物語:  何時とも知れない時代のどことも知れない星で起こった大事故により電気的な意識体となった凶悪犯たちが抜け穴を通って病んだ現代の地球人の夢の中に入り込む!
 凶悪犯を追っうDB(ドリームバスター)と凶悪犯の死闘!! 心の隙間に付けこまれ夢の中に入り込まれたDP(ドリームパーソン)は自分を取り戻すことができるのか!?
 頑張れDB! 負けるなDP!!



感想:  またまた図書館で借りた本。別の媒体に発表された連作なのでショウガナイかもしれませんが、かなりのページを割いて毎回世界設定の説明をされると眠くなります。
 私は夢の中の話がもともと好きじゃないのに、この話ではDPにとっての夢とDBにとっての現実が混在して「夢の中なら何でもできる」ってルールがなぜか完全には適用されてなくて付いて行けませんでした。逃亡者が夢を支配しているからなのかとも思いましたがその割にはDPもDBも自由に動き回っている。でも自由に空を飛んだりはできないらしい。指先からビーム光線も出ないらしい。ちょっと無理のある設定って感じでした。
 そういう設定はともかく、夢の中の話以外はさすが宮部みゆきな感じでなかなか面白かったのでした。しかし、続き物とは思わなかった。