海の時間 | 読書の時間

値段史年表
明治・大正・昭和

週刊朝日編
出版社:朝日新聞社
218頁
読了日:2002年11月9日



内容:  明治・大正・昭和を通して移り変わって行く物やサービスの値段を218種類列挙。
「値段の風俗史」として週刊朝日で昭和54年10月から58年末まで連載されたもので、連載時にはエッセイが含まれ、単行本も刊行されたが、その値段表だけをまとめたもの。


感想:  またまた図書館で借りてきました。読了と言っても、全部読んだわけではないです。とりあえず目を通したって感じ。
 アイスクリームから和文タイプライターまで「あいうお順」で脈絡なく値段表だけが列挙されていてイイ感じです。もちろん値段表だけでなく、たとえば「ケーブルカー」なら『<注>日本最初のケーブルカーである生駒鋼索線の片道の普通大人運賃』といった注釈があり、日本初のケーブルカーがアノ生駒のケーブルカーかと生駒山を見て育った大阪人は思ったりすもするのでした。
 また「日本酒」の値段が昭和19年4月に12円だったのが昭和22年12月には550円になってたり白米が昭和20年12月に6円だったのが昭和21年3月に19円50銭になってたりするので昭和21年初頭にデノミがあったのかなって思ってたら、物によってもっと前から桁が上がってたり、かなり後まで上がっていなかったりするのも興味深い感じでした。ちなみにネットでそのころ政策としてのデノミがあったのかを調べようとしても分かりませんでした。