青の炎
著者:貴志祐介
出版社:角川文庫/角川書店
495頁
読了日:2003年2月21日
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物語: | 母と妹の三人暮らしの平和な櫛森家に突然現れた男。母が再婚して直ぐに離婚した男だったが、櫛森家に居座り呑んだくれる毎日。 殺意を抱いた少年は完璧と自画自賛する計画を練り実行に移すが!? 頑張れ少年! 負けるな呑んだくれ!! |
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感想: | ついうっかり久しぶりに古本屋で買ってしまった。蜷川幸雄監督で映画化されるみたいなので先に読んでおこうかと思ったわけでしたが、読んでしまうと映画を見る気がなくなっていたり、コレをどう映画化するのか興味が出たり、複雑な乙女心です。乙女じゃないけど。 解説によるとコレは「倒叙推理小説」と言うらしいです。犯人を主人公にして犯罪者の心理描写に重点を置き読者の共感を呼ぼうとしているらしいです。 とりあえず主人公の気持ちはわかるけれど、あの母親が何故ちゃんと曾根が病気で余命幾ばくもないことを話していないのかが解らなかった。話していれば事件は起きなかっただろうに。そう言う意味では曾根がなんだか一番可愛そうな感じでした。 それよりラスト。警察は全くマークしてなかったのかな。ありえないと思うけど。 |