海の時間 | 読書の時間

エンジェル エンジェル エンジェル

著者:梨木香歩
出版社:新潮社/新潮文庫
156頁
読了日:2004年3月12日



「神様が、そう言ってくれたら、どんなにいいだろう」
「私が、わるかったねえって。おまえたちを、こんなふうに創ってしまってって」

内容:  ほとんど寝たきりのおばあちゃんの深夜のトイレ係を引き受けたコウコは、熱帯魚の水槽のモーター音が響く深夜に、時間を超越した祖母と会話をする。
 ネオンテトラを死に追いやったのはいったい誰なのか?!
 頑張れコウちゃん! 負けるなさわちゃん!!
 
 

感想:  単行本では「はてしない物語」バリに文字の色を変えていたらしいですが文庫では黒一色です。文庫風にするなら行数とかもアレして欲しいです。妙にページが白くていかにもな感じがちょっと私はイヤです。
 ソレはともかく、カフェイン中毒のコウコって何歳なんだろう。小学生のようでもあり高校生のようでもあり、でも中間を取って中学生って感じではない。そう言うところがまた一段と物語の微妙な時間のずれ加減をナニしているのかとも思うがそうでもないような。何はともあれ、ボケ老人とか身障者を必要以上にピュアだとか天使だとか言う風潮が私はどうかと思っていたのでこの本ものテの物かと思っていたのですが、そう言う話ではなく天使とはナニかについての話なのでした。多分。(そうか?)