海の時間 | 読書の時間

ベン・ハー

著者:ルー・ウォーレス
翻訳:白石佑光
出版社:新潮文庫/新潮社
328頁
読了日:2005年3月19日



父の与えたもうた杯は飲み干さなければならない

内容:  マリアの子イエスが生まれた頃、ユダヤ人の青年ユダと幼馴染のローマ人メッサラは立場の違いから生涯の敵同士となってしまう!!
 奴隷としてガレー船に乗せられたユダは提督を助けた事からその養子となり宿敵メッサラと戦車競争で戦う事になるが!?
 頑張れローマ! 負けるなナザレ人!!




感想:  ウイリアム・ワイラー監督の映画はテレビで何度か見て先日もケーブルテレビでやってたのを観たのですっかりベン・ハーのイメージはチャールトン・ヘストンなんですがどうもユダは美青年だったらしい。ってゆうかユダがどう言う経緯でベン・ハーと名乗るようになったのか説明が無かったのでした。解説によるとこの邦訳の元になったのは省略本だったらしい。道理で何だか唐突な展開ぽいと思った。それでもゴルゴダのシーンでは「パッション」並に詳しく描かれていてさすがは原題の副題には「キリストの物語」と書かれて有ったらしいだけの事はあるい。何はともあれ癩病にかかった母と妹の症状は映画どころではないしハー家の奴隷は美女ではなく老婆だったり映画は綺麗にまとめようとしていたんだなと思うのでした。そう言えばワイラー版の前に映画化されたモノクロのもケーブルテレビでやっていてそれも録画していたはずだがまだ観ていない。要チェックな感じだ。