ねむり姫
著者:澁澤龍彦
出版社:河出文庫/河出書房新社
256頁
読了日:2005年11月17日
よかったよ、そんな女に会わないでさ。
![]() |
内容: | 後白河法皇の院政の時代、とある中納言の美貌の娘が突如原因不明の昏睡状態に!! 眠り続ける彼女がたどる運命とは!? 「ねむり姫」「弧媚記」「ぼろんじ」「夢ちがえ」「画美人」「きらら姫」の六編を収録。 頑張れお姫様! 負けるな若者!! |
|
感想: | 1987年に亡くなった澁澤龍彦が1982年から83年にかけて「文藝」に発表した作品だと言う事を読み終わってから知りました。もっと前の作品かと思って読んでいたら最後の作品で「取り残されたETのように」とか書かれてあったので「あのE.T.?」と物凄い場違いな感じの例えに目を疑ってしまった。そんな細かいところはともかくイメージの飛び跳ね具合にクラクラしました。全く先が読めない展開に「コレで終りですかー」と言いたくなるような突き放され具合が満腹感を与えず腹八分目な感じで素晴らしいです。問題は読めない字が多すぎ。 |