海の時間 | 読書の時間

平気でうそをつく人たち
虚偽と邪悪の心理学

著者:M・スコット・ペック
翻訳:森 英明
出版社:草思社
334頁
読了日:2005年12月20日



「evil(邪悪)はlive(生きる)の逆なんだね!」

内容:  人はなぜ嘘をつくのか!?
 邪悪な人間はなぜ邪悪になってしまうのか!? 彼らを救う道はあるのか!?
 頑張れ神聖! 負けるな邪悪!!
 
 

感想:  半分以上は個人の施し様の無い邪悪について具体的な症例(ってゆうか精神科医が施療する様子の実例)が書かれているのですが、精神科医がするのは患者の話を聞くだけで結局「どうしようもない」で投げ出されているのでした。そしてこの本はそんな事を伏線にもっと大きな国家的な「嘘」である戦争とその中で起こる虐殺の邪悪性について書かれているのでした。それはともかく、この本を読むと、自分はなんて邪悪な人間なんだって思ってしまう。ってゆうかそう言うところの無い人間なんて居るのだろうか。