海の時間 | 読書の時間

はるか ニライ・カナイ

著者:灰谷健次郎
出版社:理論社
264頁
読了日:2006年01月16日



海はいいねえ。ニライ・カナイにつづいているんだから。

内容:  東京の中学校でいじめにあっていた少女が不登校になり沖縄の島の来る事に!!
 彼女は沖縄でどう成長するのか!?
 頑張れウチナー! 負けるなシマンチュ!!



感想:  昨年日本テレビでやっていた「瑠璃の島」みたいな話ですがソレを砂糖水で薄めたようなお話でした。私の心が荒んでいるのでしょう。いちいち鼻に付く感じでした。沖縄の人の心は綺麗だとか自然が美しいとか。沖縄に限らず田舎を舞台にするとそれしかいう事が無いみたいな、それだけ言っていれば良いような風潮があるけれど、コレはソレだけしかないお話でした。そしてチョロット付け足しにお決まりの戦争の話。先日の成人式で那覇の成人たちが大騒ぎしていたのをみても島の暮らしが現代の子供の成長に最適だと言いきれるんだろうか。それとも那覇は都会で離島は別って話なんだろうか。「かけがいのない沖縄」と帯に書いてあるけれど、なぜ「かけがいのない日本」ではないのだろうか。