ヘミングウェイのスーツケース
著者:マクドナルド・ハリス
翻訳:國重純二
出版社:新潮社
331頁
読了日:2006年02月11日
こんな事になると誰が思っただろう?
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内容: | まだ無名だった1922年当時のヘミングウェイが旅行中に紛失した未発表原稿の詰まったスーツケースが発見された!? その作品集をヘミングウェイの名を出さずに出版しようとする「作家」と巻き込まれる一族たちとその友人たち!! 頑張れ本物! 負けるな偽物!! |
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感想: | お話し自体はほとんど面白くなかったのですが「誰もが本物と認める良く出来た偽物」と「本物」の違いはいったい何なのかという問題をめぐるドタバタと言う意味では面白かったです。ただ、本編中に出てくる問題の短編のいくつかがどれもコレもつまらないわけですよ。まあ私がヘミングウェイって人に精通していなくて短編を数編読んでそれも意味(何が面白いのか)が解からないので短編集1冊全部を読むことも無かったわけですが。でもノーベル賞作家の作品だからなにか面白いところがあるのかもしれないのに翻訳だと面白く無くなってしまうのかしれない。翻訳者の力量とかではなく。きっと文学って翻訳できないんだと思います。 |