海の時間 | 読書の時間

GEN「源氏物語」秘録

著者:井沢元彦
出版社:角川書店
302頁
読了日:2006年02月20日



道行では仕方ない

内容:  現在伝わっている「源氏物語」は後の世に付け加えられた!?
 「原・源氏物語」を所有すると言う吉野の山奥からの手紙に研究者が現地に赴くが、太平洋戦争へ向う日本では憲兵が至るところに目を光らせていた!!
 頑張れ北朝! 負けるな南朝!!



感想:  「源氏物語人殺し絵巻」(長尾誠夫・著)みたいな物語りその物の謎解きを期待していたら、南北朝の話しと太平洋戦争を始めてしまった日本のお話しでした。面白いお話しではありましたが探偵役の若かりし日の角川書店創始者が物凄い物知りな割に普通知ってるような事(金閣寺の本名が鹿苑寺ってゆう事とか)を話しの都合で知らないことにしてしまったりするのが目に付いてちょっと引き気味で読んでました。世が世なら不敬罪でしょっ引かれそうな本でした。