海の時間 | 読書の時間

あたりまえのこと

著者:倉橋由美子
出版社:朝日新聞社
221頁
読了日:2006年03月20日



文章を売る世界では、駄菓子でも何でも、
            面白く読ませてしまえば勝ちなのです。

内容:  作家・倉橋由美子が雑誌に連載していた「小説論ノート」と「小説を楽しむための小説読本」をまとめた単行本。
 小説論とはなんなのか!? 小説を楽しむ方法とは!?
 頑張れ作家! 負けるな評論家!!

感想:  奥付の初出を見ると「小説を楽しむための小説毒本」と書いてあるのですが、こっちが本来のタイトルなんでしょう。具体的に作家の名前や作品を挙げて毒づいたり持ち上げたりしているのですが、なに言っているの?(ソレは違うんじゃない)と思うところや、何を言ってるの?(意図がわからない)ってところが随所にあって困った感じでした。全体的には、年寄りが「最近の若いもん(作家)は」と言っているだけ感が強かったのですが、それに共感してしまっている自分がちょっと哀しかったです。