海の時間 | 読書の時間

きんぎょの夢

原作:向田邦子

小説:中野玲子

出版社:文春文庫/文藝春秋

205頁

読了日:2007年05月12日




昼寝うとうと 夢からさめた

内容:  向田邦子原作の放送台本3本を中野玲子が小説化!!
 「きんぎょの夢」「母の贈物」「毛糸の指輪」はいったいいつ放送されたのか!?
 頑張れ脚本家! 負けるな小説家!!



感想:  向田邦子原作ですから話しはちゃんとしてるし運び方なんか上手いなぁと思うだけに、なぜこれを脚本の形ではなくノベライズしてしまったのかって感じでした。しかも表紙にも奥付にも原作者の名前しかなく扉の裏にだけノベライズした人の名が書かれてあるのもどういうことかって感じです。きっと余計なこと書かずに脚本に書かれていることだけを小説の形にするようにとか言われてこうなったのかなと勝手に想像してしまうくらいのへんてこな小説でした。そういえばこの本のどこにもいつどこで放送されてスタッフキャストが誰なのかも書かれていないのが気になったのでした。