海の時間 | 読書の時間

「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか
日本文学の中の鉄道をめぐる8つの謎

著者:小池滋

出版社:早川書房

223頁

読了日:2007年09月15日




内容:  鉄道の発達が近代文学に及ぼした影響とは!?
 激動の鉄道史に文学者は付いてこれたのか!?
 頑張れ鉄道! 負けるな文学!!


感想:  「撮鉄」とか「乗鉄」とか鉄道マニアにもいろいろジャンルがあるみたいですが、これは鉄道の歴史に魅かれる「歴鉄」って感じで、ああ、私ってば「歴鉄」なんだなと思った一冊でした。めちゃめちゃ面白いです。明治初期から始まった日本の鉄道の歴史と近代文学と呼ばれる小説の中に登場する鉄道のエピソードを重箱の隅をつつくように検証しながら当時の状況を明らかにしてゆくというエキサイティングな本です。素晴らしすぎます。図書館で借りて読んだ本ですがうっかり買ってしまいそうです。