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スパイ・ゾルゲ

監督・原作・製作・脚本:篠田正浩
出演:イアン・グレン/本木雅弘/椎名桔平/上川隆也/永澤俊矢/葉月里緒菜/小雪/大滝秀治

2003/日本/東宝

2003年6月21日/新宿コマ東宝



内容:  朝日新聞中国特派員の尾崎はドイツのジャーナリストと名乗る男がロシアのスパイとも知らずに中国共産党の為に大日本帝国軍の情報を彼に漏洩する。
 大阪本社に戻ってからドイツのジャーナリストの本名がゾルゲというソ連のスパイであることを知った後も、貧民を救うには共産主義しかないと思ったエリート尾崎は政府中枢に入りこみ情報をタレ流す!!
 頑張れ売国奴! 負けるな共産主義!!


感想:  私がバカだからでしょうか、ナニが言いたい映画かさっぱりわかりませんでした。ゾルゲとベルリンの壁崩壊に何の関係があったのでしょう。それに、尾崎に何らかの信念があったようには私には感じられませんでした。もちろん時間的な制約などもあり、描ききれないところがあったのでしょうが、不完全燃焼な感じの映画でした。戦前の日本や上海やその他の国の風景もよく再現されていたとは思いますが、いかにもCGなノペッとした絵であらあらって感じでした。最近は現存しない物をCGで作ってしまう傾向がありますが、ミニチュアでも「実物」の存在感には適わないと思うし、そう言うのを作ったり、他の見せ方で本物以上のリアル感を作るのが映画の醍醐味っていうか楽しみな気がするのですよ。篠田監督がコレが最後って言ってるらしいですが、もうCG映画なんか作りたくないって意味じゃないかって気がしてならない。

評価: