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わたくし率 イン 歯ー、または世界

著者:川上未映子

出版社:講談社

133頁

定価:1300+税/図書館

読了日:2008年03月06日




ねえ、そんな必死に、歯がいったい、あなたのなんであるの?

内容:  わたしとはいったい何なのか!?
 奥歯におけるわたくし率はいったい何パーセントなのか!?
 頑張れわたくし! 負けるな歯ー!!



感想:  先日芥川賞という賞を受賞した方の処女小説集でした。あまり興味はなかったのですが私の高校の8年ほど後輩の人のようだったので読んでみたのでしたが、よくあの国語の授業のない(あったかもしれないが全く覚えてない)高校を出て芥川賞を取れるなあと関心しつつも、だからこそなのかもとも思ったのでした。それはともかく、かなり面白かったです。立て板に水というか油というかダラダラと絡みつきながら流れる言葉が関西人以外に理解できるのだろうかとも思ったりしたけれど。表題作の他に「感じる専門家 採用試験」というのが収録されていましたが、これは「わたくし率〜」のための習作だったのでしょうか。とりあえずタイトルの意味がわからなかったのでした。