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少年たちの密室

著者:古処誠二

出版社:講談社ノベルス/講談社

291頁

定価:820+税/図書館

読了日:2008年05月10日




完全な「檻」の臭いだった。

内容:  東海大震災で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められたのは、クラスメイトの葬儀に向かう途中の生徒たちと担任教師だった!!
 暗闇の中で死んだ少年は、殺されたのか!?
 頑張れ教師! 負けるな生徒!!



感想:  地下駐車場に閉じ込められた彼らが真っ先にしたことはトイレの設置だったと言うクソリアルなお話しでした。ビルの耐震問題とか災害対策とか学校問題とかを絡めながら真っ暗な「密室」内での殺人事件が進行してゆくのでした。裏表紙には「熱き感動が読者を打つ傑作!」とか書かれてありましたが、感動はどうかと思うのでした。学校とか警察とか社会とかどんよりとしてしまうような読後感なのでした。