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闇の子供たち

著者:梁石日

出版社:幻冬舎文庫/幻冬舎

478頁

定価:686+税/図書館

読了日:2009年05月15日




この国の人間が解決するしかない。

内容:  タイの山岳地帯では子供が売られている!?
 売られた子供たちは幼児売春、臓器売買と捨てるところが無い!?
 頑張れNGO! 負けるな資本主義!!



感想:  映画化もされているらしいですが見てないです。ってゆうか何処まで映像化されているんだろうと思うくらい生々しく描かれています。描き方はともかく、読んでいてやっぱり違和感があったのはNGOの人たちの狭い視野と自分たちが正義だ、正義は何処でも通用する、と思っているらしい発言と行動。ジハードとか言ってるテロリストの論理と変わらない感じがして気持ち悪かったです。本編中で主張してる登場人物もいましたが、子供だけ助けても問題解決にならず体制そのものを変えないとどうしようも無いと思うけれど、選挙に出ようとする仲間を「体制側に寝返った裏切り者」みたいに言っているのはどうかと思った。「この国の人間が解決するしかない」という言葉にも解説の人は「責任逃れ」という解釈をしているようでしたが、他所の国の人間が口出しする事でもないと思うわけですよ。もちろん子供を買っている当事国の問題はこの国で解決すべきという大前提で。