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それでも、日本人は「戦争」を選んだ

著者:加藤陽子

出版社:朝日出版社

416頁

定価:1700+税/図書館

読了日:2009年11月16日




「歴史は作られた」

内容:  日清戦争からはじめる日本の近代戦争はなぜ回避できなかったのか!?
 ソ連はなぜ日本の敗戦間際に宣戦布告したのか!?
 頑張れ東亜! 負けるな欧米!!



感想:  先の戦争の話をすると太平洋戦争だけを切り取って語られたりする事が多いのでさっぱり事情が分からなかったのですが、明治に入って日本が近代化すると共に日清戦争日露戦争第一次世界大戦満州事変日中戦争そして太平洋戦争と一連の流れとして世界の動きと共に日本の事情を解説していただくと、大変納得のいく感じでした。しかも高校生相手に5日間行われた講義をまとめたものだけに、私にも分かる言葉で書かれているのがいい。難しい言葉はそのつど解説してくれてるし。他所様のレビューでは「あれが書かれていない」「これについて触れていないのはおかしい」とか書かれていたりするが、それを言い出したらきりがない。ざっくりとした大きな流れを知るには大変良い本だと思ったのでした。